シナリオ指導案：中学英語
指導過程：中学1年　授業回数2回目（英語でのあいさつ：気合の英語）
　　　　　NEW HORIZON「ユニット１−ようこそ、グリーン先生」参照

（授業開始）キーンコーンカーンコーン・・・

（入室）

先生：（教卓に向かいながら）・・・っし！（よし！）じゃあ授業始めましょう！
　　　起立、おはようございます。
生徒：おはようございます。
先生：OK、座って〜。
　　　どう？みんな英語ちょっとでも好きなった？

（英語に対する集中を動機付ける）

（反応あり：OK、OK！先生めっちゃ気合入るわぁ〜！
　　　　　　みんな初めてやけど前回の授業で頑張ってくれてたしなぁ！
　　　　　　よっしゃ、今度時間あったら有名な洋楽でも聞こか！
　反応なし：OK、OK！そうやな、いきなり好きなってくれ言われてもピンとこんわなぁ。
　　　　　　みんな初めてやねんから焦らずにやってこ！
　　　　　　頑張ってくれたら先生からちょっとしたごほうびがあるかもしれんしな・・・
　　　　　　よし、じゃあ頑張って今日もやっていこ！）
　　　前回はアルファベットと簡単な単語やったね。みんな覚えてる？
　　　ちょっと聞いてみよかな。
今日は4月の22日やから、出席番号22番の○○（苗字ではなく名前）、
ちょっと答えてもらうわな。ノートって英語で何て言うんやったっけ？

（生徒がNOTEBOOKと答える：OK、さすが！かっこええなぁ！
完璧やなぁ、ビシッと決めてくれてありがとう！！
　答えられない：おぅ、日本語ではノートやろ？
　　　英語になったら何か増えるんやけど、覚えてない？
　ヒントで答えた：OK！そうやったな！よく思い出してくれたなぁ！
　答えられない：考えてみよか。ノートってどんな物？パタって開けるやつ何やろう？
　　　　　　　　本やなぁ、じゃあ、ノートと本を足すと・・・？
答えた：OK、NOTEBOOKやな！全然焦らんでいいからな。
　　　　まだ2回目の授業やし、だんだん慣れてくれたらいいからな。）
　　
　　　OK、ありがとう。じゃあ早速今日のとこやろか。
　　　では今日は挨拶です。教科書の13ページ開けてなぁ。
　　　「ようこそ、グリーン先生」ってところ。
グリーン先生いうても、緑の服着てるだけやのになぁ（笑）。
青い服着てたらブルーやんけっていう話やけど、そんなんどうでもいいわ（笑）。

（真剣な話ばかりではカタイので、安心させる気持ちで）

じゃあ、先生がまず本文一通り読むから聞いててな。
あとでみんなで読み返すからな。・・・OK、いこ！
Good morning.おはようございます。
Good morning.おはようございます。
I'm Yumi.私はユミです。
I'm Lisa Green．私はリサ・グリーンです。はい、じゃあ次はみんなも読もか。
おはようございます、Good morning.はい。
生徒：Good morning.
先生：おはようございます。Good morning.はい。
生徒：Good morning.
先生：私はユミです。I'm Yumi.はい。
生徒：I'm Yumi.
先生：私はリサ・グリーンです。I'm Lisa Green.はい。
生徒：I'm Lisa Green.
先生：OK、ありがとう。
　　　じゃあ次は、男子がユミで女子がグリーン先生いこか！

（ざわめく。男子の間で「僕は（俺は）ユミです」が聞こえ出す）

　　　おぅ、俺はユミです、インパクトあるなぁ！めちゃカッコイイわぁ！

（教室内で笑いが起きる。緊張がほぐれる。）

　　　よっしゃ、じゃあいってみよか。女子も男子のパワーに負けんようにな！
　　　はい、じゃあ男子ユミから。せーの・・・
男子生徒：Good mo……
先生：ぐだぐだやん（笑）そんなんで「俺はユミ」言うてもパッとせぇへんで（笑）
　　　シャキッと決めよ！いくで、せーの！
男子生徒：・・・GOOD MORNING！
先生：おお、その調子や！じゃあグリーン先生いこか！
女子生徒：GOOD　MORNING！
先生：おお！女子もやるなぁ！はい、ユミどうぞ。
男子生徒：I'M　YUMI！
先生：「俺はユミ」よっしゃ、強烈パンチ効いたぞぉ！！
女子生徒：I'M　LISA　GREEN！
先生：OK！完璧に決まったなぁ！
　　　もぉ、ボーイズやってくれるなぁ！気合伝わるわぁ！
　　　ほんで、ガールズみんなも乗ってくれたかぁ！
これはこれから楽しそうな環境なるわ！
　　　OK、サンキュー！
　　　じゃあ、この調子で次はみんなの左右の子とやってみよか。
　　　この列はこの列と、この列はこの列と・・・。
　　　さっきの気合やぞ！勝負するつもりで、せーの！

（ざわめく。この間、先生は教室内を巡回・指示。
　会話できている子に対して：よっしゃ、次は順番変えてやってみよ。はい、スタート！
　会話できてない子に対して：よし、じゃあ先生がユミやるからグリーン先生頼むわ。
・・・OK、じゃあ次は二人でやってみよ！
大丈夫や、せーの。
・・・よっしゃ、じゃあ次は逆のパートいってみよ！）

　　　よっしゃぁ、いいよぉ！じゃあ、みんなが英語に少し慣れてきたと思うので、
これからは英語で挨拶していこかぁ。
これからは授業の最初と最後、英語で挨拶するから覚えてな。

（黒板に「Good morning, Mr. Harada./ See you Mr. Harada.」と書く）

　　　じゃあ先生が読むからついてきてな。
　　　Good morning, Mr. Harada. はい。
生徒：Good morning, Mr. Harada.
先生：See you Mr.Harada. はい。
生徒：See you Mr. Harada.
先生：OK、ありがとう。
　　　じゃあ今日のラストにもまたやるわな。
　　　よし、じゃあ今日は時間あるし、もうひとつ進んでみよか。
　　　では、教科書の１４ページ開けて。
　　　このセクションは、「はじめまして」っていうとこやな。
　　　OK、じゃあまず単語から見ていこう。
　　　Are, you, Ms./ Mr. , yes, nice, to, meet, too.
よっしゃ、次は先生のあとにみんなも発音プリーズ。
　　　はい、are.
生徒：are.
先生：you.
生徒：you.
先生：日本語で、〜さん、にあたる言葉。Ms.
生徒：Ms.
先生：Mr.
生徒：Mr.
先生：あ〜・・・Ms.○○
（クラスにいる女子生徒１名の名前）。
生徒：Ms.○○
（少しざわめく。本人は照れる）。
先生：OK、Mr. ○○
（同じく、男子生徒１名の名前）。
生徒：Mr. ○○
（ざわめく。本人は照れ笑いする）。
先生：yes.
生徒：yes.
先生：nice.
生徒：nice.
先生：to.
生徒：to.
先生：meet.
生徒：meet.
先生：nice to.はい。
生徒：nice to.
先生：nice to meet.
生徒：nice to meet.
先生：はじめまして。Nice to meet you.
生徒：Nice to meet you.
先生：Nice to meet you.
生徒：Nice to meet you.
先生：OK、Let's begin to read the passage.
まず先生が本文読むわな。聞いてて。
　　　Are you Ms. Green?　あなたがグリーン先生ですか？
Yes, I am.　はい、そうです。
I'm Ken.　私はケンです。
Nice to meet you, Ken.　はじめまして、ケン。
Nice to meet you, too.　こちらこそ。
　　　OK、じゃあみんなもいこか。
　　　あなたがグリーン先生ですか？　Are you Ms. Green?
生徒：Are you Ms. Green?
先生：はい、そうです。　Yes, I am.
生徒：Yes I am.
先生：私はケンです。　I'm Ken.
生徒：I'm Ken.
先生：私は○○です。　I'm ○○
（またクラスから１名の名前）。
生徒：I'm ○○
（少しざわめきながら答える）。
先生：よし。はじめまして、ケン。　Nice to meet you, Ken.
生徒：Nice to meet you, Ken.
先生：こちらこそ。　Nice meet you, too.
生徒：Nice to meet you, too.
先生：Nice to meet you, too.
生徒：Nice to meet you, too.
先生：OK！じゃあ、またさっきみたいに、次は男子がケンで女子がグリーン先生で！
　　　はい、スタート！

（巡回する）

男子生徒：Are you Ms. Green?
女子生徒：Yes, I am.
男子生徒：I'm Ken.
女子生徒：Nice to meet you, Ken.
男子生徒：Nice to meet you, too.
先生：OK、OK！ええ感じや。
　　　今日は英語での挨拶、みんな見てたけど結構できてるわぁ。
　　　よっしゃ、じゃあ次はこの続きの出身地を聞く内容やな。
　　　これからもこの調子でテンション上げてやってこ！
　　　目標は、誰にでも自信もって話せるようになることやからな。
　　　そのためにはまず英語を話すうえでの恥ずかしさを克服せなアカン。
　　　でも今日みんな上手いことやってくれたから、先生ホッとしたわぁ！
　　　OK、ほんならそろそろチャイム鳴りそうやなぁ。
　　　最後に、今日やった挨拶して、ビシッと終わらせよか！
　　　じゃあちょっとゴメン、黒板見てくれるか？

（さっき黒板に書いた挨拶文に注目させる。）
　　　
　　　先生がみんなに挨拶するから、続けてみんなは黒板のを言ってな。
　　　何回もみんなに言わしてゴメンなぁ。
でも反復したぶん頭に入るし緊張もなくなるから。
　　　OK、それじゃ、また次の授業で会いましょう！
　　　See you!
先生：See you, Mr. Harada.
先生：Yeah, have a good weekend! Good bye.

（黒板に書いたのを消してから退室する。）

（授業終了）キーンコーンカーンコーン・・・

杉浦コメント：気合の英語という授業名は私がつけました。特にオリジナルな工夫をしているわけではありませんが、少しでも生徒に話させる、授業に参加させるという意図のもと、高いテンションを保ち、授業を進めています。指導案というよりも、まんま授業の実況中継と言っていいと思いますが、自分が行うべき授業のイメージを明確にしているという意味で、授業作りのトレーニングとして非常に有用だと思います。